善通寺市民プールは現在どうなった?閉鎖理由と再開・跡地利用の真相
香川県善通寺市や近隣自治体の住民にとって、夏の代名詞として親しまれてきた「善通寺市総合運動公園市民プール」。本格的な流水プールやスリル満点のスライダーを備え、夏休みになると連日家族連れや小中高生で埋め尽くされていた光景を覚えている人は多いはずです。しかし、かつての賑わいから一転、現地は長く静まり返り、ネット上では「今どうなっているのか」「再開のめどは立っているのか」といった疑問の声が絶えません。
地域住民の思い出が詰まったレジャープールは、なぜ稼働を停止し、どのような経緯を辿ったのか。善通寺市が公表した行政資料や議会記録、現地動向の綿密な調査をもとに、施設の現状から閉鎖に至った構造的要因、そして解体と跡地活用に向けた最新動向まで、その真相を克明にレポートします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:善通寺市民プールは現在、営業再開されることなく完全閉鎖されており、再開予定はなく施設解体と跡地再整備の方向で確定しています。
- 要点2:閉鎖の決定打は、コロナ禍を契機に表面化した躯体・ろ過設備の深刻な老朽化と、改修に数十億円規模を要するという自治体財政上の構造的負担です。
- 要点3:跡地は総合運動公園全体の再編計画に組み込まれ、防災機能やインクルーシブ遊具を備えた多世代交流空間への転換が進められています。
【2026年最新】善通寺市民プールの現在地|営業休止から廃止・解体への道程
かつて県内屈指の規模を誇ったレジャースポットである善通寺市民プール現在の状況は、惜しまれつつも「完全廃止・解体着手」という結論に至っています。敷地内を歩くと、かつて歓声が響き渡った巨大なウォータースライダーのタワーやプール槽はひっそりと佇み、立ち入り禁止のフェンスが周囲を固めています。
発端となったのは、2020年夏の新型コロナウイルス感染症拡大に伴う営業休止でした。当時は「感染拡大防止のための臨時休業」と受け止められていましたが、翌年以降も営業再開のアナウンスはなく、水が抜かれたまま放置される状況が続きました。水面下で進んでいたのは、感染症対策にとどまらない、施設の根幹を揺るがす重大な調査でした。
善通寺市教育委員会および担当部局が実施した施設点検において、大規模な改修を行わなければ安全な供用が不可能な状態であることが判明。2020年代前半に市議会で重ねられた議論の末、プール事業の継続を断念し、善通寺市民プール解体と公園再整備へ向けた基本方針が正式に決定されました。公式記録や広報資料が示す通り、施設が再びプールとして水を湛えることはありません。

なぜ愛された名物プールは閉鎖されたのか?老朽化と財政のシビアな現実
地元に深く根付いていた人気施設が、なぜ存続できなかったのか。善通寺市民プール閉鎖理由の核心は、1990年前後のバブル期・リゾートブーム期に建造された公営レジャー施設が直面する「30年の壁」にあります。
善通寺市総合運動公園内のプール施設が開設されたのは平成初期。オープンから30年以上が経過し、コンクリート製プール槽のひび割れによる深刻な漏水、循環ろ過装置の機能不全、さらには配管系統の腐食が極限状態に達していました。特に屋外施設であるため、紫外線や風雨に晒され続けたスライダースタンドの鉄骨腐食は、利用者の安全確保という観点から看過できないレベルに達していたと市議会答弁でも指摘されています。
決定打となったのは、改修費用の試算結果です。仮に現代の建築基準・安全基準に適合する形でプールを全面リニューアルする場合、概算で10億円から15億円規模の巨額費用が必要と算出されました。人口3万人前後の善通寺市にとって、夏場のわずか約40日間の営業のためにこれほどの公金を投じることは、将来世代への過大な財政負担を意味します。維持管理費と利用者数の費用対効果を厳密に精査した結果、行政として苦渋の「廃止判断」を下さざるを得なかったのが真相です。
【スペック・変遷比較】全盛期の設備と利用実態から見る市民プールの価値
善通寺市民プールがこれほどまでに地域住民に惜しまれる理由は、公営とは思えない充実したアトラクション性にありました。民間テーマパークの半額以下で利用できた全盛期のスペックと、閉鎖に至る各指標を客観データで振り返ります。
| 項目 | 詳細・数値データ | 一般的な基準・相場 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 主要アトラクション | 流れるプール(全長約150m超)、スパイラルスライダー2基、幼児用浅底プール、競泳用プール | 地方公営プールは25m・50m競泳用と小規模徒渉プールが主流 | 公営の枠組みを超えたテーマパーク級の規模を誇り、中讃・西讃全域から集客していた。 |
| 当時の利用料金 | 一般大人:約500〜600円前後、小中学生:約200〜300円前後(市外利用者も低廉) | 民間レジャープールは大人2,000〜4,000円が一般的相場 | 家計に極めて優しい破格の設定であり、地域子育て世代にとって最強のセーフティネットだった。 |
| 営業期間・時間 | 7月上旬〜8月下旬(夏休み期間中心)、9:30〜17:00(特定日は時間延長あり) | 公営屋外プールは年間40日前後の短期間稼働が通例 | 年間の稼働可能日数が極端に短く、固定資産税や維持管理費を回収しにくい構造的弱点があった。 |
| 大規模改修試算 | 全面修繕・設備更新費用として推計10億円超(物価・人件費高騰によりさらに増大) | 自治体の年間投資的経費枠の数十%に匹敵する規模 | 少子高齢化が進む地方都市において、財政規律を優先せざるを得ない客観的根拠となった。 |
かつての善通寺市民プール料金設定は、近隣の大規模テーマパーク(レオマリゾートなど)と比較しても圧倒的なコストパフォーマンスを誇っていました。全長100メートルを超える善通寺市民プール流水プールに身を任せ、高低差のある善通寺市民プールウォータースライダーを滑り降りる体験は、ワンコイン前後で楽しめる娯楽として並ぶものがありませんでした。しかし、この「低料金・高規格」こそが、将来の修繕引当金を積み立てられない公営特有の構造的脆弱性を生んでいたとも言えます。

【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたリアル|惜しまれる口コミ評判
地域住民や当時の利用者が残した記録からは、数字だけでは測れない施設への愛着が浮かび上がります。ネット掲示板やSNS、地域コミュニティに投稿された善通寺市民プール口コミ評判を検証すると、熱烈な支持とともに、時代の変化に対する寂しさが克明に記録されています。
「子どもの頃、夏休みといえば善通寺のプールだった。友達と自転車で乗り付けて、唇が紫色になるまで流れるプールで泳いだ」「大人になって子どもを連れて行ったとき、自分が滑ったスライダーに我が子が挑戦している姿を見て胸が熱くなった」といった家族二世代にわたる思い出の語り口は枚挙にいとまがありません。民間プールでは1回数千円かかるレジャーを、日常の延長として提供してくれた存在への感謝が根強く残っています。
一方で、営業休止直前の数年間を知る利用者の証言からは、現場の疲弊も窺えます。「末期の頃はプールの底面塗装が剥がれて足の裏が痛かった」「スライダーの階段手すりにサビが目立ち、老朽化が限界に近いことは素人目にも分かっていた」といった指摘も少なくありませんでした。愛されていたからこそ、安全の限界が訪れた現実に市民も薄々気づいていたのが現場の実態でした。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「再開の噂」は本当なのか?
ネット上のQ&Aサイトや検索トレンドでは、今なお「善通寺市民プールはいつ再開するのか」「改修工事が終わればまたオープンするのか」といった疑問が散見されます。しかし、これらの期待は明白な情報不足による誤解です。
誤解が生じる背景には、善通寺市総合運動公園全体で進められている別区画の整備事業や、体育館・グラウンド等の通常利用が継続している事実があります。「総合運動公園が工事をしている=プールを直しているのではないか」と誤認した噂がSNS等で独り歩きした経緯があります。しかし、善通寺市民プール再開予定は完全に存在せず、行政の基本計画において「水泳プール施設の廃止」はすでに決定事項として処理されています。
また、一部で囁かれた「民間企業への売却や指定管理者によるプール再生案」についても、水泳プール単体での採算性確保が全国的に困難であることから実現に至りませんでした。夏場しか収益を生まない屋外プールを民間に委ねても黒字化は見込めず、事業者の引き受け手が見つからないという地方インフラ共通の現実に直面した形です。

【跡地利用と未来像】善通寺市総合運動公園の再整備計画と地域インフラの転換
プールとしての歴史に幕を下ろした現地は、今後どのような空間へ生まれ変わるのでしょうか。現在進行形で進められている善通寺市民プール跡地利用の青写真は、運動公園全体の価値を再定義する野心的なプロジェクトです。
善通寺市が掲げる再整備方針の柱は、「通年利用」「全世代交流」「防災拠点機能」の3点です。プール施設が存在した広大な敷地は、夏場の40日しか活用できない空間から、365日いつでも市民が憩える場所へと姿を変えます。障害の有無を問わず子どもたちが遊べる「インクルーシブ遊具」を配置した芝生広場や、高齢者の健康増進に向けたウォーキングコースの拡張が計画されています。
さらに、大規模災害時における避難所および物資輸送の拠点として、善通寺市総合運動公園全体の防災機能を大幅に底上げする設計が盛り込まれています。プールの解体工事によって広大な更地を確保し、平時は市民のウェルビーイングを育む緑地として、有事には迅速な支援活動を行えるヘリポートやテント設営スペースとして機能させる狙いです。
【プロの結論】地方インフラの終活と市民の向き合い方|向いている代替スポットの判断基準
昭和から平成にかけて各地に建設された公営レジャープールの相次ぐ閉鎖は、善通寺市に限った特殊事例ではありません。高度経済成長期の人口ボーナスを前提に造られた豪華な公共施設が、人口減少と維持費高騰によって役割を終える「公共インフラの終活」の象徴的事例です。市民としては、過去のノスタルジーに固執するのではなく、持続可能な公園への進化を受け止めるフェーズに来ています。
夏場の水遊びやプールレジャーを求めるファミリー層に向けて、今後どのような選択肢があるのか。目的別の判断基準を以下に整理します。
【近隣の民間大型レジャープールが向いている人】
スライダーの絶叫感や本格的な流れるプールを体験させたい場合は、丸亀市の「ニューレオマワールド(レオマウォーターランド)」など民間レジャー施設へのシフトが現実解となります。公営に比べて費用は高くなりますが、充実したアトラクションと徹底された安全管理を享受したい家庭には最適な選択肢です。
【近隣の公営・温水プールや親水公園が向いている人】
「手軽な費用で子どもに水遊びをさせたい」「純粋に水泳の練習をさせたい」という場合は、丸亀市や高松市、三豊市など近隣自治体が運営する屋内温水プールや、夏季限定で開設される親水公園のじゃぶじゃぶ池が適しています。数百円の手頃な料金で日常的な運動習慣を保つことができます。
【善通寺 市民 プール】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:善通寺市民プールが将来的に再オープンする可能性は本当にゼロですか?
A1:はい、プール施設としての再開可能性はありません。善通寺市の公表方針により施設自体の廃止が正式決定されており、現在は設備の解体および公園敷地としての用途変更手続きが進められています。
Q2:プール以外の総合運動公園の施設(体育館やテニスコート)は今も利用できますか?
A2:利用可能です。閉鎖・廃止されたのは市民プールエリアのみであり、市民体育館、野球場、テニスコートなどの運動施設は通常通り営業を続けています。大会や市民のサークル活動でも日常的に利用されています。
Q3:香川県内で善通寺市民プールの代わりになるような流れるプールはどこにありますか?
A3:公営で同規模の流れるプールは県内でも極めて少なくなっていますが、丸亀市の「NEWレオマワールド」内にある夏季限定プール「レオマウォーターランド」が流水プールやスライダーを備えた県内最大級の代替施設となります。
まとめ:失われた昭和・平成の夏の記憶と新たな運動公園の未来
善通寺市民プール最新情報が指し示す現実は、かつて水しぶきを上げた巨大な流れるプールとスライダーの完全な退場でした。老朽化の深刻さと財政負担という現実の前に、昭和・平成の熱気を支えたハコモノは静かにその役目を終えました。子どもの頃に親しんだ世代にとっては寂しさを禁じ得ない結末ですが、それは都市が持続可能性を保つための不可避な選択でもありました。
運動公園は今、365日いつでも子どもから高齢者までが集い、災害時には地域を守る新たな防災・交流拠点として再始動しています。水に飛び込んだ夏の記憶を胸に刻みつつ、新しく生まれ変わる善通寺市総合運動公園の未来に目を向ける時期が訪れています。 (出典: 善通寺 市民 プール(Yahoo!ニュース))